日本HPの工場見学へ、行ってきました。(その3)
日本HPの昭島工場の工場見学の記事も、3回目となります。
今回は、前回の組み立ての次に行われる、パソコンのテストについて書きたいと思います。
そもそも、工場での作業というのは、どんなことをしているか?とても気になるところです。
資料をもとに紹介したいと思います。
パソコンの製造ラインは、こんな感じです。
① 組み立て
② プリテスト(初期動作試験)
③ ランイン(連続動作試験)
④ ソフトウェアインストール
⑤ 梱包
⑥ 抜き取り検査
⑦ 出荷
という流れになります。
今回の工場見学で見たのは、主にノートパソコンでした。
組み立てが終わると次の作業が、プリテストです。
プリテストとは、初期動作に関するパソコンの試験です。
HP専用のソフトウェアを利用して、ネットワークを通じてダウンロードし、テストしていきます。
初期動作試験では、ハードウェア構成がオーダーのものと正しいかを自動検査と、対話式テストを行います。
最大で、50項目のテストが行われるのですが、オペレーターは、モニターの画面にしたがってテストを進めていくか、パソコンのスピーカーから出される指示に従ってテストを進めていきます。
およそ、約15分から20分の工程作業になります。
オーダーと違う構成の製品がパスすることはあり得ないそうです。
CPUクロック周波数、メモリ容量、ハードディスク容量など、ハードウェア構成の検査が終わると次は、ランイン(連続動作試験)です。
連続動作試験では、高負荷テストなどの連続動作試験が、行われます。
ランインの次は、ソフトウェアインストールです。
連続動作試験が行われています。
パソコンへの高負荷をかけて動作の確認しています。
正常に終了すると、次は、必要なソフトウェアをダウンロードしていきます。
正常に終了しているかの確認をするくらいで特別な作業はないようです。
ランインからソフトウェアインストールまでの工程時間は、焼く2.5時間から8時間です。
連続動作試験の後、必要なソフトウェアのインストールへと進みます。
OSとプリケーションのソフトウェアインストールの工程は、サーバーで、管理されています。
連続動作試験の作業においてもサーバーで管理されていて、特別な作業というものがないのが、とても印象的でした。
ソフトウェアがインストールされて、正常に確認されれば、梱包へと進みます。
パソコン本体のクリーニング、外観検査をしてから、付属品と合わせて梱包していきます。
製品ラベルと、保証書を貼り付けて製品の完成となります。
段ボールを閉じるのに、テープ貼る機械に通していました。
梱包された箱を置くパレットですが、環境に配慮された段ボールで作られたパレットです。
木で出来たパレットではなく段ボールのパレット、耐久性も優れているそうです。
梱包されたパソコンの後は、抜き取り検査になります。
抜き取り検査をしている際、振動耐久検査も同時に行われています。
パソコンを輸送する際の振動による故障がないようにしっかり梱包しているのですが、振動耐久テストでは、時速100kmで、1,000kmを走ったときと同じ状態を20分で、再現しています。
それが、振動耐久試験になります。
検査OKが確認された後、「F A」のハンコが押されます。
そして、いよいよ出荷となります。
工場見学も組み立て、それぞれのテスト、梱包、抜き取り検査等作業を見て終了となりました。
システムの管理が、とても効率的で間違いやすいところは、機械に頼り、機械では、見逃しやすいところでは、人が作業するといった流れで、厳しいチェックをしながら、お客様から注文されたパソコンが、作られていくのだということがよくわかりました。
パソコンの工場は、初めての見学でしたので、貴重な体験でした。
当サイトの記事を読んで少しでもHPのパソコンについて参考になれば、幸いです。
日本HPの工場見学の記事について、書いています。
こちらも良かったら読んでみてくださいね。
2015年7月30日記事を更新しました。
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